パンダの思い出

王子動物園のパンダ「タンタン」が食欲不振などの体調不良の記事を読みました。
人間なら70歳代の高齢です。パンダは可愛いとは思いますが、某タレントさんの様に特別に重視している動物ではありません。しかし、見るたびに幼な心がなんとも穏やかになった事を思い出します。
私の父の出身は関東です。ちょうど上野動物園に日本初となるパンダが来たタイミンで法事があった為、法要参加のついでに見に行こうという事となりました。初めて見たパンダはコロコロして寝てばかりだという印象でした。
正直私は初めて乗った新幹線のほうが嬉しくて鮮明に記憶に残っています。しかしその時の母は見たことも無いほど無邪気で、楽しそうでした。その様子はとても新鮮で母が若い娘さんに見えました。パンダを見た事よりそんな母を見れた事の方が私は嬉しかったです。
当時父は事業を立ち上げたところで、家のことより仕事優先。週休2日、有給消化などという言葉は聞いたことも無い時代でしたので、行楽といえばゴールデンウィークの遊園地、お盆休みの海水浴ぐらいです。母はそんな父の仕事を手伝い、子育てをして自分が楽しむ時間はあまり無かったのでしょう。
母の表情は大切な思い出です。思い出になるような素敵な表情を私も子供達に残せたらいいなと思います。